日々における真空報告官の御動静をお伝えします
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3週ぶりの神田光画部、いざM8投入戦
 

 スケジューリングや、突如としてやってきた秋雨前線によって数週間ぶりの部活。この日をどれだけ待っていたことか…。撮影に出かけられないのもストレスだったが、導入したライカM8の初陣が大幅に遅れざるを得なかったことがとてもフラストレーションだった。

 今回は北千住をスタートし、街々をめぐって御徒町がゴール。結果としてそうなったのだけど。



 北千住というと、商店街がはびこっていて、なんだかあまり好感が持てない印象なのだが、一本路地に入るとそこには昭和の風景がまだまだ残っている。

 僕の最近の写欲はこういった間もなく消えそうな「街の香り」だったりする。なので撮影後のフィルムをビューワで除くとトタン壁のテクスチャのようなものがやたらと多い。時代を生き抜いてまだそこに存在しようとしている古びたトタンを見ると、いとおしく思えてくるからだ。



 こういう「間もなく消えてなくなってしまう」風景を最近は足で歩いてひたすら拾い集めることが、よもや使命のようにも思えてくる。毎回、既に取り壊し計画の張り紙が張られ、この世の中から消えるまでの短い時間を待っている建物も多く目にすると、やはり今、集められるだけ多くの「退廃の美」をコレクションすることがとても充実しているように思えてくる。



 今回の機材は当然Leica M8、そして前半戦のレンズは「夢玉」ことズマリット50mm/f1.5だ。淡い夢のようなコントラストに解けていくボケ感…まさしく「夢の世界」を再現するようなレンズで僕の今、一番気に入っているレンズだ。

 こういう風景を撮影するには最新設計のコントラストのビシっと決まったレンズも楽しいけれど、こんなオールドレンズが僕のトレンド。空の色もいつしか夢の彼方へいざなわれる様な淡い描写だ。



 が、今回は写真部始まって以来の仰天アクシデントに遭遇。

 歩みを三ノ輪に進め、寂れた商店街を歩いているうちに我々は東京のドヤ街の更に厳しい地区である日本堤地域の奥深くに足を踏み入れてしまっていたのだ…。

 商店街は全てシャッターが下り、人通りも少なく、歩みを進めるごとに路上生活者の姿が多くなっているような気はしていたのだが…商店街を抜けるとそこら中で路上で酔って倒れている人、そして自販機と格闘している人、意味不明な事をわめきたてている人、路上で賭博にあけくれる人…そこは想像を絶する「東京」の闇の光景が広がっていた。

 気づいた時には既に遅く、我々の行軍は場違いな「侵入者」となっていた。。もはや周りの惨劇にレンズを向ける心境的余裕も無く、行く手100m先に見える旧山谷交番を目指して大股、早歩きで路地を強行突破し、一刻も早くこの地帯からの脱出を試みたのだった…。

 清川は山谷地区として知られているが、こちらは木賃宿など、まだ「働くことができる人」が生活する箇所なので普通に通ることができるか、今回遭遇した場所はもはや、働くことができずに路上で生活する人のみが集う場所…後から調べればここと、横浜の寿町は関東危険地区らしい…日本の縮図にこのような形で目にするとは思わなかったが…かなりのショックを受けたことは確か。



 壮絶な前半戦を乗り切り、食事をしてからは後半、レンズを東京光学のシムラー50mm/f1.5というトプコン好きにはたらまらないレンズでの撮影。上の道具箱の写真のみが今回のシムラーの画像だが、やはり傾向はズマリットににているような気もする。

 御徒町まで歩き、今回の部活はクランクアップ。季節も移ろい、とても過ごしやすい気候での撮影だった。「大統領」で杯を上げて帰宅。岐路の途中、当初の予報だった雨がようやく降り出し、1日が終わった。



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